谷中銀座をブラブラしていたお友達とぼくの持ち主は、ふらりと小さな食器屋さんにはいりました。
品物を見ていたら、ちょっと気になる豆皿があったんです。豆皿を箸置きに使ってもよいと書いてあって、ちょっと欲しくなったんです。ただ、その豆皿は持ち主の箸には合わないんです。
これ欲しいけど、箸に合わないなぁ。と、つぶやくと、作務衣に白髪のロン毛の店主の方が、どんな箸なのかをたずねてきたのです。
持ち主の箸は、赤に黒の結構シャープな箸です。これまで、いろんな箸置きを試してみましたが、意外と合うものがないんです。
すると、店主の方は奥に入ってごそごそなにかを探しに行きました。
そして、黒地に白い線の入った箸置きを持ってきてくれました。
なるほど、これなら持ち主の箸に合いそうです。
悪かない。悪かないけど、でも、なんかつまらないなぁ〜と、思ったんです。
すると、横に同じ柄の薬味皿。
みた瞬間に欲しくなりました。
そしてうっかり買いました。
店主の方、商売上手ですね。