☆約束☆
この日持ち主は
持ち主母の友人である
シンガポーリアンと
会う約束をしていました。
10時にロビーでという約束です。
朝食後、5分ほど遅れた持ち主は
焦ってロビーに行きました。
少し
待たせてしまったかもしれないと
申し訳ない気持ちはしかし
すぐに吹っ飛びました。
待ち合わせ相手が、まったくこないのです。
たった2日のシンガポール。1分だっておしいのです。
今日は、リトルインディア、アラブストリート、オーチャードに行く予定で
夜にはナイトサファリに行くつもりなのです。
15分経って、持ち主は少し散歩しようと、エリーを誘いました。
ホテルのまわりを回って、またロビーに戻ったら
さすがに来ているだろうと思ったのです。
しかし、お友達は現れません。もう、10時半です。
持ち主は、ふと思い出しました。
持ち主母の友人のシンガポーリアンたち、みんな楽しくて優しい人たちです。
でも、時間にルーズな人が多くて、いつも持ち主母はイライラしていたのです。
持ち主は、決意しました。
彼女のことはあきらめよう。自分たちで行ってしまえと。
もともと、知らない国ではありません。
その時、持ち主はホテルのコンシェルジュに呼び止められました。