その日、ぼくの持ち主は
封筒を持って立つ
おじさまに目が行きました。
それほど変わっているわけでない
ふつうの風貌のおじさまです。
次の瞬間、持ち主は気づきました。
なんと、おじさまが
斜めがけしているバックは
プラダではないですか。
そして、手元を見ると
時計はロレックスです。
どうやらおじさま
ブランド好きのようです。
こうなったらもう、眼鏡のブランドを確認するしかありません。
持ち主は、さりげなくおじさまの横に立ちました。
ところが、そちら側には、ブランド名が入っていません。
しかし、持ち主が反対側に回ろうとしたその瞬間、なんとおじさまは
持ち主の歩く方とは違う方向へ行ってしまったのです。
ああ。残念です。そして、気になります。
ブランド好きのおじさま
どのブランドの眼鏡をかけていたのでしょうか?