汚れで水を吸わない

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ぼくの持ち主は

いつも会社のデスクで

お茶を飲んでいます。

しかしその日

そこつ者の持ち主は

カップを引っかけて

お茶をデスクにこぼしたのです。

けれどもカップには

少量しかお茶が

入っていなかったため

大事には至りませんでした。

しかし、ぼくは緊張していました。

なぜなら、少量とはいえ

お茶がぼく目がけて

流れてきたからです。

そして水は、なんとぼくの右足まで水分がたどり着いたではないですか。

ああ万事休す。またお風呂か。

そう思った次の瞬間、持ち主がひょいっとぼくを持ち上げました。

そして、ぼくの右足を触りながらいいました。

おお。汚れで水を吸わなかったか。よかったよかった。

それって、なんだか失礼じゃないですか?

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