ワインを飲みたい

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クリスマスイブ
ぼくの持ち主は
持ち主姉とお友達と
3人でクリスマスパーティーを
開催いたしました。
しゃべったり、食べたり
大盛りあがりの頃
ワインを開けることに
なりました。
ところがです。
コルクにスクリューを刺し、引っ張り上げようとしたときのことです。
持ち手部分が、ぼきっと折れたのです。
コルクに刺さったスクリューを見ながら当惑する3人。
ドライバーを使ってひっぱたり、梃の原理をつかったり
いろいろ工夫するのですが、まったく抜けません。
もう、今日はあきらめようか?
持ち主が言うと、酒飲みの持ち主姉は言いました。
飲みたい!絶対に飲みたい!
飲みたがる持ち主姉のために、持ち主は考えました。
ドライバーでスクリューを曲げ、釘抜きを引っ掛け
左右に振りながらコルクをゆっくりゆっくり持ち上げるのです。
すると、それまでびくともしなかったコルクが、すこしだけ上がってきました。
部屋に歓声がわき上がります。
それから、時間をかけて少しずつ、持ち主はコルクを引っぱり
そしてとうとう、ワインを開けたのです。
のんべえのためにがんばった下戸の持ち主は、拍手喝采を浴びました。

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