先週のぼくの持ち主の個展には
久々に会うお友達が
来てくれました。
十年ぶりくらいに会うその友人は
かわいらしい娘さんを
つれていました。
娘さんは、画廊という
非日常的な空間の中で
少し居心地が悪そうでしたが
だんだんと慣れてきたようです。
広い空間を見て、娘さんは
母親であるお友達に
ここ、側転ができそう。
と、ささやきました。
それを聞いた持ち主は
オーナーが良いって言ったら、側転してもいいよ。
と、言うと、オーナーは、即座にいいました。
いいわよ。側転して。
けれども、いきなり出たOKに、娘さんはモジモジしてしまいました。
すると、そこにいた絵描きのお兄さんが、目をキラキラさせて言いました。
じゃぁ、おれが側転する。
そして、お兄さんは大興奮で側転を披露しました。
けれども両足着地になってしまい、美しい側転にはなりませんでした。
これを見た娘さんは、俄然やる気を出したようで
側転する。と、言い、美しい側転を披露してくれたのです。
大人も側転する不思議な空間。
そんな経験をした娘さんは、いったいどんな大人になるのでしょう?
将来が楽しみです。
側転画廊
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