やさしいケチ

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ぼくの持ち主が働く職場には
賞味期限ギリギリで
廃棄寸前のお菓子などが
置いてあるコーナーがあります。
自由に食べていいのですが
その日はその箱の前に
同じグループの
男性社員が立っていました。
こちらを見ながら
どうやら女性の数を数えています。
そして、女性の数だけのお菓子を持ってくると
みんなに配り始めました。
その様子を見ていた持ち主は、おかしくて仕方なくなり笑い始めました。
持ち主につられ、お菓子をもらう度にみんなが吹き出し、涙を流しながら笑いました。
なぜなら、若い頃はモテたというアラフィフのこの方
未だ独身ですが、大変な倹約家らしいのです。
お土産は買わない。ご馳走はしない。差し入れはしない。といった人なのです。
くれるものは、お店で食後にくれる飴が定番です。
今日は、ご自由にのお菓子。
きっと、身銭は切りたくないが、みんなになにかあげたい。
と、思ってるのでしょう。
そんな気持ちで、お菓子を配ってくれたのでしょう。
ケチもそこまでいったら大したものです。
ぜひとも、ケチを全うして欲しいと、涙を流しながら持ち主は思うのでした。

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