ぼくの持ち主には
数人のお父さんがいます。
まずは、本当のお父さんである
持ち主父。
もう亡くなりましたが
持ち主母の友人で
近所に住んで
いつも可愛がってくれたお父さん。
そして、持ち主に絵画の世界を
見せてくれた
持ち主母の友人であるお父さん。
それから最後は、写真家で、めちゃくちゃな人生を歩んでいるお父さんです。
この人も、やはり持ち主母の友人なのですが、生き方がアーティストです。
自分の撮りたい写真しか撮らないので、写真が仕事にはなりません。
それなのに、酔っぱらって大切なカメラをどこかに忘れてきたりします。
猫と暮らしていて、出かけるときはいつでも自転車です。
飲みに行くと、お金のかわりに写真を飲み代に置いていきます。
そんなお父さんですが、いつも酔っぱらいながら、彼は持ち主に言うのです。
オレにはね、子供がいないんだけどね。
あなたは、おれとはなんの関係もない他人なんだけどね。
いつも、気にはなるんだよ。
あなたのことは、気になるんだよ。
きっと、娘がいたらそんな感じなのろうけど
とっても気になるんだよ。
お父さん。それは血のつながらない娘への愛なのですよ。きっと。
ネコと暮らしている・・・・・ここだけ似ていると感じた、文化度の低いファーマーでした。!!
ウエルさん
ほんと、めちゃくちゃな人ですよ。アーティストたるもの、ああでなくては!と、思ってもできないです。