それは、土曜日のことだったのですが
ぼくの持ち主は、知り合いが参加する写真展を見に千駄木の方まで行きました。
持ち主は根津という駅で始めて降りました。
この街になんとなく親しみが湧くのは、持ち主が生まれた湯島に近いからなのかもしれません。
駅を出ると、街がワサワサしているのを感じます。
なんとその日は、偶然にも根津神社のお祭りだったのです。
これは、なんだかご縁を感じるぞ。と、思った持ち主は、写真展を見た後にお祭りをのぞきに行きました。
たくさんの出店があって、ワクワクします。奥では舞を奉納しています。
ああ!お祭りです!意味なく興奮します。
けれどもチョコバナナを食べたくなった持ち主は、ひとりだとなんとなくその気にならずあきらめました。
そしてつくづく、お祭りはひとりで行くものではないことを実感したのです。