自動ドア

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それは、おいしいお昼を食べて、会社に戻ろうとした時のことです。

ぼくの持ち主は腕を組んで自動ドアの前に立ちました。
しかし、自動ドアが開かないのです。
すると、一緒にいたお姉さんとお友達が大爆笑し始めたのです。

ちょっとちょっと、立ってても開かないよ。

よく見るとそれは自動ドアではなく、手で触って開けるタイプのドアでした。
その上持ち主は、ドアの開かない方のガラスの前に立っていたのです。
ちなみにこのドアを通るのは初めてではありません。

真剣に腕組みをして、ドアが開くのをいまかいまかと待つ持ち主の姿が、よほどおもしろかったらしく、お姉さんたちはお腹がよじれるくらいに爆笑していました。

あのですね。疲れてるんですよ。持ち主はきっと。

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