電車の中で、ぼくの持ち主の前には高校生くらいの男子が5人座っていました。
どこかから遊びに来たのでしょうか。なんだか楽しそうです。
そんな時、ひとりの男子がいいました。
こいつ、やらかしたぜ!
一番端の男子を指差しながら言っています。どうやらその端の男子は、彼女なのか気になる女の子なのか、とにかく女子とLINEをしているようなのです。ところがシャイな彼は、彼女になんとLINEを返していいか迷って迷って、文章を推敲しているうちに、再び彼女からLINEが来てしまったらしいのです。その内容が
なんか言ってよ。
男子は、が〜んとなりながら、再び文章を考えていますが、かなり焦っているようです。
そんな彼に横の男子が言います。
おい、やばいよ。既読から5分経ってるじゃん。
誰か、助けてやれよ。
なんか、いい案はないか。
5人で焦っています。
ああ!持ち主は言いたかったです。
とりあえず、スタンプ返しとけ!それから、遅くてごめんって書いとけ!って。
返信遅すぎ!って、このシャイな男子が彼女から振られませんように。