マタギの娘


いつもおとなしいお友達が、ぼくを見るなりいきなり、手をピストルの形にして、バンって言ってぼくを撃ったんです。

ううう。と、撃たれたふりをした後に、

なにするんですか!

と叫びました。

静かなタイプの彼女がそんなことするなんて、ぼくはびっくりしたんです。
するとお友達は言いました。

ふふふ。私にはマタギの血が入っている。かもよ!

そうでした。彼女は秋田の人でした。
でもね、マタギの掟で撃ってはいけないクマっているんですよ。

真っ黒なクマ
真っ白なクマ
巨大なクマ

これらは神様の化身と言われているらしいです。
ふふふ。ぼくは神様の化身。かもよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA