しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜17〜

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ホテルで迷子☆

タクシーのおじさんは

きちんとフラトンホテルまで

持ち主たちを

連れていってくれました。

真夜中のチェックインも

無事終わり、持ち主たちは

部屋へと向かいました。

ところで

フラトンホテルというのは

ちょっとおもしろい構造をしています。

真ん中に中庭のようにロビー部分が吹き抜けており

その中庭を囲むように、周りに部屋があるのです。

エレベーターを降りると

持ち主たちは表示版で自分たちの部屋番号を確認しました。

そのとき見回りのホテルマンが現れて、こんばんは、と挨拶しました。

彼は少しだけ心配そうに持ち主たちを見ていましたが

そのうち、持ち主たちとは逆の方へ行ってしまいました。

2人は部屋を探します。

ところが、表示板に従って歩いても、なかなか持ち主たちの部屋がでてきません。

2人はとても不安になってきました。

そのときです。なぜか前方から、さきほどのホテルマンが現れたのです。

ホテルマンは、大丈夫か?といっった表情で、持ち主たちの方へやってきます。

持ち主も、自分たちの部屋はどこかを

聞こうと思ったそのとき、エリーが言いました。

あ、ここだ。

持ち主たちは、自分たちの部屋の前に立っていたのです。

ホテルマンもにっこり笑って去っていきました。

部屋は見つかりました。しかし、疑問が残ります。

持ち主たちと逆方向に行ったはずのホテルマンは、

なぜ、持ち主たちの前方に現れたのか?

2人はその謎を解くために、部屋の先に進んでみることにしました。

するとそこには、中庭をわたる渡り廊下があったのです。

ホテルマンは、その渡り廊下を渡って近道をしてきたのでしょう。

それは、翌日明らかになったことなのですが

エレベータを降りるとすぐに渡り廊下があり

その渡り廊下を渡るとすぐ、持ち主たちの部屋はあったのでした。

チェックインの日、持ち主たちはたいそうな遠回りをしていたのです。

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