ある文字が目に入ってきました。
デビル
悪魔です!なんてことでしょう。
町の真ん中でデビルなんて
大変、不謹慎です。
でも、持ち主は
ちゃんとわかってたんです。
きっとこれは、持ち主の得意な
見まちがいです。
で、考えたわけです。
ほんとうは、なんて書いてあるのだろう?
ところが、デビルの文字に近づいていっても、デビルはデビルなんです。
おかしいと思った持ち主は、次の瞬間に打ちのめされました。
なぜなら、デビルの手前に文字が見えたからです。
それは、カミ。
神です。
神デビルです。
悪魔なのに神なのです。
大興奮の持ち主は、近づいてよく文字を見ました。
やっぱり書いてあります。
カミデビル。
カミデビル。カミデビル。
つぶやいて、ようやく持ち主はわかりました。
カミデビル。カミ、デビルではなく、カミデ、ビルでした。
まぁ、人生そんなもんです。