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猫なで声

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ぼくの持ち主の実家に住む

猫のまりあちゃんの鳴き声は

とてもかわいいです。

まりあちゃんは、それほど美猫とは

言えない顔だちですが

鳴き声だけは大変かわいいのです。

でも、まりあちゃんは

あまり鳴かないのです。

そんなまりあちゃんが鳴くときは

たいていなにかを要求しているときです。

その日も、まりあちゃんは

とろけるような甘え声を出して鳴いていました。

まさに猫なで声です。

そんな彼女に持ち主は言いました。

まりあ。なにがそんなに欲しいの?こっちにおいで。こっちに来たら愛をあげるよ。

すると、まりあちゃんは、無表情に持ち主をじっと見つめていました。

そんな彼女の気持ちを代弁するように、持ち主姉が答えました。

愛なんかいらないわ。わたしを愛しているならマタタビをちょうだい。

まりあちゃんは、それが本心なのか、ふたたびにゃーと鳴きました。

こたろうさんのこと

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ぼくの持ち主の実家には

こたろうさんという

白い猫がいます。

こたろうさんは

心を病んでいます。

いつも自分の背中をむしるので

千円札くらいの

ハゲができています。

少し前のことです。

こたろうさんは

シャーシャー言って家族にさえ

噛み付くので、みんな怖くて近づきませんでした。

小さい頃は、一緒に寝たり抱っこされたりと、比較的甘えん坊猫だったこたろうさん。

そんな彼の豹変の原因は、後からやってきた他の猫たちの存在にあるようです。

ある時、ぼくの持ち主は思いました。

もしかすると、こたろうは寂しいのかもしれない。

そこで持ち主は、シャーシャー言うこたろうさんに

毛布をかけて、無理やり抱きしめてみたのです。

嫌がって暴れまくるかと思いきや

こたろうさんは持ち主にぺったりと身体をゆだねました。

やっぱり、こたろうさんは寂しかったようです。

持ち主は、それからこたろうさんのことが怖くなくなりました。

猫は頭がいいから、人が自分のことをどう思っているのかが

わかるのかもしれません。

こたろうさんの愛

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GW中、ぼくの持ち主は

実家に帰っていました。

実家では

夜中から朝方にかけて

猫のこたろうさんによる

なでなで地獄が待っています。

今回も持ち主は

眠気に負けそうになりながら

こたろうさんのなでなで地獄に

付き合いました。

そんな、ある早朝のことです。

こたろうさんが、いつものように期待に瞳を大きくして

ごろごろいいながら、持ち主の方へ近づいてきました。

そうです。なでなでの要求です。

その時です。こたろうさんが持ち主の身体の上に乗ってきました。

それも、膀胱の上です。

こたろうさんは、5キロ近くあります。

持ち主の余裕のない膀胱に、5キロの圧力。

ぐぇー。苦しい。

持ち主はつぶやきますが、なでなでを期待してごろごろいうこたろうさんを

払いのけることはできません。持ち主は、しばらく耐えました。

そして、こたろうさんが持ち主の身体から降りた瞬間

耐えきれなくなった持ち主が

飛び起きてトイレに駆け込んだことは、いうまでもありません。

猫でなく

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ぼくの持ち主は

湯たんぽを愛用しています。

眠る1時間くらい前に

湯たんぽをベッドの中に

いれておくと、布団はほかほかだし

乾燥しないので

お気に入りなんです。

でも、最近

毛むくじゃらの湯たんぽカバーを

買ってから

変な間違いをするんです。

寝ようと思って足を布団の中に入れると

あったかくてふかふかしたものがあります。

すると、持ち主は、必ず

あ、ごめん

と、言ってしまうんです。

そうなんです。長らく猫と暮らしてきた持ち主は

あったかくてふわふわのものは、猫だと思ってしまうんです。

猫はいないとわかっていながらも

猫を蹴ってしまったと思って、猫にに謝ってしまうんです。

いやいや、猫はいないですから。

やっぱり猫が好き

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昨日、ぼくの持ち主は

叔母さまの家に行ってきました。

持ち主はこの日を

とても楽しみにしていました。

その理由は、叔母さまが

焼き肉を食べさせてくれるから!

と、いうこともありますが

なんたってこの家には

猫がいるんです。

それも、5匹。

最近持ち主は、猫の写真を見ては

猫のことばかり考えていました。

猫と遊びまくりたかったのです。

さて叔母さまの家に着き

持ち主は猫たちのいる部屋に入りました。

すると、それまでゆっくりと寝転んでいた猫たちが

さーっと逃げて行ったではないですか。

持ち主は、たいそう寂しい気もちになったのでした。

なでなで地獄

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ぼくの持ち主

夏休みは寝不足でした。

夜遊びをしてたわけではありません。

毎晩、なでなで地獄だったのです。

なでなで地獄とは

ねこのこたろーさんの

なでろという催促が

止まらない状態を言います。

ゴロゴロと喉を鳴らしながら

寄り添ってくるこたろーさんは

自分をなでさせるために

持ち主を4回くらい起こすのです。

うとうとして、なでなでが止まろうものなら

こたろーさんは持ち主の顔をとんとんと手で叩きます。

かわいいです。猫好きにはたまりません。

でも、やっぱり静かに寝たいです。

ねことじゃがいも

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見てください。

ねことじゃがいもです。

そこにどんな関係性があるかというと

名前です。

この猫、雑種なんですが

母猫とちっとも似ていません。

体の大きさ(現在、6キロ弱)、

毛並み、顔立ち。

これらの特徴から、この猫の父猫は

メインクーンという種類だと思われます。

そして、このじゃがいもの種類は、メイクイーンです。

そうなんです!

メインクーンとメイクイーン!

くだらないですか?

さよなら

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最近、お隣からよく

ねこが遊びにきてました。

朝もはよから、ぼくの持ち主を

叩き起こしにやってきます。

にゃーと言う声がすると

持ち主はベランダにでて

ねこにおはようといいます。

すると、ねこは帰っていきます。

それは

ねこ好きにはたまらない日々です。

ある日そのねこがやってきて、激しく鳴きました。

そして、今まで決して入ろうとしなかった持ち主の部屋へと足を踏み入れたのです。

持ち主は、始めてねこを抱き上げました。ものすごく痩せています。

持ち主は、なんだか不安になりました。そして、ねこはその日からやって来なくなりました。

何日かして、玄関のチャイムが鳴りました。

持ち主が出ると、なんとお隣に住むねこのお母さんだそうです。

あのねこが亡くなったのだそうです。

あのねこは、人間嫌いだったそうですが、なぜか持ち主だけになついていたんだそうです。

持ち主が唯一のお友達だったそうです。

あの日は、持ち主にさよならを言いにきてくれたのですね。

おみまい

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ぼくの持ち主は、実家に到着すると、すぐに

ぼろちゃんのところに駆け寄りました。

目をケガした猫のぼろちゃんの首には

エリサベスカラーがまかれており

痛々しいです。

けれど、失明の恐れもあるというのに

当事猫のぼろちゃんはのんきなもんで

持ち主を見ると

不満そうにニャーと鳴きました。

それから鬱陶しそうに

両手でカラーをつかむと、懸命にはずそうとします。

じたばたするその姿は、まるで踊っているようです。

笑っている場合ではないのですが踊る猫の姿に、なんだか笑いがこみあげてきます。

けれども、ふと目のことを思いだして、持ち主はとても不安になります。

どうかぼろちゃんの目が治りますように。

ぼくと持ち主はお祈りするのでした。

ねこは話ができない

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ぼくの持ち主の実家に

毛むくじゃらの猫がいます。

ディアボロという

立派な名前がありますが、長いので

ぼろちゃんと呼ばれています。

今日、持ち主母から

そのぼろちゃんについて

衝撃的な連絡がありました。

ぼろちゃんが目を傷つけて

失明しそうだというのです。

ぼろちゃんの目には白い点があって、持ち主母は気になっていたそうです。

ずっとにゃーにゃー鳴いていて、少し様子がおかしいと、持ち主父は思っていたそうです。

それが、まさか失明しそうだなんて。

痛くても、ねこは痛いといえません。

かわいくてかわいくて、とても愛情をかけているのに気付いてあげられなかった。

もう少し早く気付いていれば…

持ち主母と持ち主父は、たいそう後悔しているのだそうです。

明日持ち主は、ぼろちゃんのお見舞いに行く予定です。