今日、ぼくの持ち主は

ベーコンを作りにいってきました。

ベーコンの作り方は

塩、あるいは塩の液体に

豚バラ肉を一週間ほどつけ込んだ後

塩抜きをして乾燥させ

その後にいぶすのだそうです。

塩抜き後の肉を持ち寄った

５名は河原に集合し

いぶすこと４時間、立派なベーコンが完成したのでした。

いぶしの間は、尿酸値の話をしたり、火遊びをしたり、ビール工場に見学に行ったり

野菜の炭を作ったり、６万円の鍋を黒こげにしたりしてすごしたのでした。

けれども、家に帰ってから

持ち主は頭を抱えました。

たきびバーベキューをした残り食材を

どっさりと

もらってきていたからです。

切られた大量の野菜。

一人暮らしの持ち主には相当の量です。

結局持ち主は手作りベーコンをいためてから

そこに野菜をぶち込み、ぐつぐつ煮込み始めました。

ベーコン、かぼちゃ、じゃがいも、トマト、なす、マッシュルーム、

そこにバターとチーズ。もらいものですべてまかなえました。当分、これで暮らせそうです。

きょう、僕の持ち主は

ひさびさに、持ち主母の秘伝のタレを

つくりました。

これは、４０年ほど前に

持ち主母が考案したもので

持ち主家での料理に

多様されています。

作り方は簡単で、しょうゆの中に

にんにくをいれ

一ヶ月ほど放置するだけです。

たったこれだけなのに、面倒くさがりな持ち主は、

作ろうと思い立ってから４、５年経ってしまいました。

次に作るのは、１０年後ですか？

ぼくの持ち主の中で

いま流行っていることは

冷蔵庫や乾物入れで

忘れられている食材たちを

食べ尽くすというものです。

例えば、大量のかつお節やごまは

とりあえず、何にでもいれてみる。

飲みかけのワインは

飲めそうな人を連れてきて飲ませる。

また

なにが書いてあるかよくわからないアフリカ製の魚のスープや

野菜のスープも適当に飲んでみました。

そんな中で、持ち主が一番困った食材は粉寒天です。

この寒い時期にところてんも食べたくないし、ゼリーは寒天よりゼラチン派です。

持ち主は悩みましたが

ある日冷蔵庫の野菜室に転がっているさつまいもを見て、ひらめいたのです。

そうだ！芋ようかんだ！！

それで、持ち主は芋ようかんを作ってみたのですが

まだまだ寒天は残っているので、今度はかぼちゃようかんを作ろうと、心に決めたそうです。

☆レシピ☆

いいかげんな芋ようかんの作り方・・・芋２５０グラムくらい＋多めの水→やらかくなるまで煮る→つぶす＋砂糖４０グラムくらい＋寒天→火にかける→器にいれる（バターとメープルシロップをいれたらコクがでた気がする）

きょう、ふとぼくの持ち主は

冷し中華が

食べたくなったんだそうです。

それも、ゴマだれ冷やし中華です。

お店でインスタントの冷し中華を

一度手にとってみたのですが

いや、たまには

自分でタレを作ってみようか

と、思ったんだそうです。

それで、麺ときゅうりを購入し、ゴマだれ冷やし中華をつくることにしました。

持ち主は、独り者なので、レシピの半分の量でゴマだれを作り始めました。

ところが、できあがったゴマだれを味見してみると、なんだかしょっぱいのです。

なぜだろう？

持ち主は考えました。そして、わかりました。

！しょうゆを、レシピ通りにいれてしまった・・・?

レシピ通り＝必要量の２倍のしょうゆ量と、いうことですね。

それは当たり前にしょっぱいでしょう。

持ち主ががくりと肩を落としたことは言うまでもありません。

☆レシピ☆

練りゴマ大４　醤油大３　煮きりみりん大３　酢大２　砂糖小１　塩　にんにく少々

ぼくの持ち主が

ベランダでしそを育てているのは

ただただ、

好物の豚しそバター丼を

食べるためです。

熱々のごはんの上に

カリカリに焼いた豚肉をのせ

溶かしたバターに

しょうゆをまぜたものを

じゅっとかけます。

最後にたっぷりきざんだしそをのせて、できあがり。これが豚しそバター丼です。

これを食べたいがために、持ち主はしそを大切に育てているのです。

ところがきょう、持ち主は、しそが大量に減っていることに気付いたのです。

持ち主は、しその葉をひっくりかえしてみました。

そこには一見しその茎に見える細長いものがくっついてました。

しばらくして、ぎゃっと、持ち主が言いました。それは緑色の毛虫さんでした。

毛虫さんに喰いつくされたしそを見て、持ち主は少しがっくりしていました。

けれども毛虫さんは、少しだけしそを残していてくれて

それで持ち主は、好物の豚しそバター丼を食べることができたのでした。

☆レシピ☆

豚しそバター丼＝油＋豚肉　（焼けたらごはんにのせる。）そのフライパンにバター＋醤油　（ごはんにのせる）　＋きざんだしそ

きのうの夕飯は

キャベツとアンチョビのパスタ

でした。

しかし、持ち主は

おそろしいミスを

おかしたのです・・・

持ち主は

アンチョビペーストを

冷蔵庫に常備していますが

冷蔵庫のなかには、同じようなペースト状の食材がもう一つあるのです。

その名はアリサ

クスクスなどにかける真っ赤な激辛食材です。けっこう辛いです。

そうなんです。

持ち主はアンチョビと間違えてそれをパスタの中にいれてしまったのです。

フライパンがアリサで真っ赤に染まった時、

持ち主の頭の中は衝撃で白く染まったのだそうです。

☆レシピ☆

キャベツとアンチョビのパスタ＝にんにく、唐辛子、オリーブオイル＋アンチョビペースト＋キャベツ＋ゆでたパスタ